テーブルのデータ（レコード）を更新する UPDATE [SQLServer]

前回はSQLのINSERTステートメントを使用して、テーブルにデータ（レコード）を追加する方法について紹介しました。

データベースのデータを操作するアプリケーションでは、データの挿入と同様にデータの更新（変更）も行います。

そこで今回は、既にテーブルにあるデータを更新する方法について紹介します。

記事内で使用するサンプルテーブル

本記事では、前回のINSERTステートメントの実行例で使用した「書籍」テーブルを使用します。

テーブル定義

テーブルには、「書籍ID」「書籍名」「ISBN」の3つの列を作成します。

列名	データ型	NULLを許容	主キー
書籍ID	int	NO	○
書籍名	nvarchar(100)	NO
ISBN	char(21)	NO
備考	nvarchar(200)	YES

テーブルを作成するCREATE文（SQL）

テーブルを作成するSQLは次のようになります。

テーブルにデータを挿入するINSERT文（SQL）

テーブルに事前にデータ（行）を挿入しておくSQLは次のようになります。

テーブルのデータ（レコード）を更新する命令（ステートメント）

テーブルのデータを更新する際は「UPDATE」ステートメントを使用します。

UPDATEステートメントの構文は次のようになります。

UPDATEステートメントでは、まず「UPDATE」と記述し、その後に空白文字（スペースや改行など）を挟んで更新するテーブルを記述します。

テーブル名の後には「SET」を記述します。

SETの後には、テーブルの列名と列に設定する値をイコール「=」でつなげて指定します。
複数の列、値がある場合は、それをカンマ「,」で区切って記述します。

各列に設定する値の後は、WHERE句を記述して更新対象となるレコード（行）を指定する条件式を記述します。

UPDATEステートメントは以下のように改行して記述すると見やすくなります。

UPDATEステートメントは、以下のようにFROM句を記述しても同様に実行することができます。

FROM句に記述するテーブルには別名を使うこともできます。

データ更新SQLの例

以下に「書籍」テーブルのデータ（レコード）を更新するSQLの例を示します。

上記のSQLを実行すると、「書籍ID」IDが「1」の「よくわかる SQL Server 入門」という書籍情報の「備考」が新しい値の「Microsoft のデータベース SQL Server 関連の入門書」に更新されます。

UPDATEステートメントのWHERE句の指定

UPDATEステートメントで使用するWHERE句では、更新対象となる行の条件を指定します。
WHERE句で条件を指定しない場合は、テーブルのすべての行が更新の対象となります。

これを利用して、例えばテーブルのIDの値を一括して更新するようなことができます。

以下に「書籍」テーブルの「書籍ID」を現在の値に「100」を加算した値に更新する例を示します。