SQL Server Management Studio(SSMS)でテーブルの上位n行の編集・選択の行数を変更する

前回の記事では、SQL Server Management Studio(SSMS)を使用して、テーブルのデータを挿入(追加)、更新(修正)、削除する方法をご紹介しました。

SQL Server Management Studio(SSMS)でテーブルのデータを挿入・更新・削除する
前回は、Sql Server Configration Manager(SSMS)を使って、新しいテーブルを作成しました。 今...

SQL Server Management Studioを使ってテーブルのデータを編集する時は、表形式でデータが編集できるエディターを使います。

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターでレコードを挿入

このエディターを開く時は、編集するテーブルを右クリックしてコンテキストメニューを表示し、メニューアイテムの「上位 200 行の編集」をクリックします。

SQL Server Management Studioのオブジェクトエクスプローラーで作成したテーブルのコンテキストメニューから「上位 200 行の編集」を選択

SQL Server Management Studioのデフォルト(初期値)では、エディターに表示できる行数が200行になっていますが、この行数は変更することができます。

今回は、テーブルのデータを編集する際の行数を変更する方法を紹介します。
また、編集と同様にデータを表示する場合も同様に行数の制限がありますので、データを選択するメニュー「上位 1000 行の選択」についても一緒に変更します。

SQL Server Management Studio(SSMS)で編集できる行数を変更

テーブルのデータを編集または選択する行数の設定は、メニューバーの「ツール」メニューにある「オプション」から行います。

SQL Server Management Studioのツールメニューのオプションメニュー

「オプション」メニューをクリックすると以下の画面が表示されます。

SQL Server Management Studioのツール>オプションから起動するダイアログボックス

左ペインのリストにある「SQL Server オブジェクト エクスプローラー」をクリックして選択します。

SQL Server Management Studioのツール>オプションから起動するダイアログボックスでオブジェクトエクスプローラーを選択

「SQL Server オブジェクト エクスプローラー」をクリックすると右ペインに「オブジェクト エクスプローラー」の設定項目がリストで表示されます。

SQL Server Management Studioのツール>オプションから起動するダイアログボックスでオブジェクトエクスプローラーの詳細

リストの「テーブルおよびビューのオプション」にある「上位 <n> 行の編集コマンドの値」がテーブルデータのエディターに表示される行数の設定になります。

SQL Server Management Studioのオブジェクトエクスプローラーで作成したテーブルのコンテキストメニューから「上位 200 行の編集」を選択

「上位 <n> 行の編集コマンドの値」は、SQL Server Management Studioのデフォルト(初期値)では200行になっていますので、この値を変更します。

ここでは500行に変更してみます。

「上位 <n> 行の編集コマンドの値」の「200」を「500」に変更して「OK」ボタンをクリックします。

SQL Server Management Studioのツール>オプションから起動するダイアログボックスでオブジェクトエクスプローラーの詳細で上位n行の編集コマンドの値を更新

更新できたら「オブジェクト エクスプローラー」のテーブル(テーブルフォルダーではなく作成したテーブル)を右クリックします。

メニューが「上位 500 行の編集」に変更されているのが確認できます。

SQL Server Management Studioのテーブルのコンテキストメニューの上位500行の編集

メニューをクリックしてエディターを開いて表示される行を確認すると、上位500行になっていることが確認できます。

SQL Server Management Studioのテーブルエディターで500行を表示

SQL Server Management Studio(SSMS)で選択できる行数を変更

SQL Server Management Studioでは、テーブルデータの編集と同様に、データを参照することができます。

テーブルを右クリックして表示されるコンテキストメニューの「上位 1000 行の選択」をクリックすると

SQL Server Management Studioのテーブルのコンテキストメニューの上位1000行の選択

SELECT文が入力されたクエリエディターの画面が開いてデータを参照することができます。

SQL Server Management Studioのクエリエディターで1000行を表示

データの選択(参照)もデータの編集と同様にSQL Server Management Studioのデフォルトでは、表示される行数が制限されています。

SQL Server Management Studioのツール>オプションから起動するダイアログボックスでオブジェクトエクスプローラーの詳細で上位n行の選択コマンド

すべての行の編集と選択ができるようにする

ここまで「上位 <n> 行の選択コマンドの値」と「上位 <n> 行の編集コマンドの値」に行数を指定してきましたが、選択、編集できる行数は全件(すべての行を対象)にすることもできます。

SQL Server Management Studioのテーブルのコンテキストメニューのすべての行の選択と編集

行数の制限をなくしてすべての行を対象とする場合は、オプション画面の「上位 <n> 行の選択コマンドの値」と「上位 <n> 行の編集コマンドの値」に「0」を入力します。

SQL Server Management Studioのツール>オプションから起動するダイアログボックスでオブジェクトエクスプローラーの詳細で上位n行の選択と編集コマンドを0に更新

「0」を入力したら、最後に「OK」ボタンをクリックして完了です。

補足(ビューの上位n行の選択と編集)

上記の「上位 <n> 行の選択コマンドの値」と「上位 <n> 行の編集コマンドの値」の設定値は、ビューのデータを選択または参照する際にも適用されます。

SQL Server Management Studioのビューのコンテキストメニューの上位n行の選択と編集