テーブルのデータ（レコード）を削除する DELETE [SQLServer]

前回はSQLのUPDATEステートメントを使用して、テーブルのデータ（レコード）を更新する方法について紹介しました。

データベースのデータを更新する方法に続いて今回は、テーブルのデータを削除する方法について紹介します。

1 記事内で使用するサンプルテーブル
2 テーブルのデータ（レコード）を削除する命令（ステートメント）
- 2.1 データ削除SQLの例
- 2.2 DELETEステートメントのWHERE句の指定

記事内で使用するサンプルテーブル

本記事では、前々回のINSERTステートメントの実行例と前回のUPDATEステートメントの実行例で使用した「書籍」テーブルを使用します。

テーブル定義

テーブルには、「書籍ID」「書籍名」「ISBN」の3つの列を作成します。

列名	データ型	NULLを許容	主キー
書籍ID	int	NO	○
書籍名	nvarchar(100)	NO
ISBN	char(21)	NO
備考	nvarchar(200)	YES

テーブルを作成するCREATE文（SQL）

テーブルを作成するSQLは次のようになります。

CREATE TABLE 書籍
(
    書籍ID int NOT NULL PRIMARY KEY,
    書籍名 nvarchar(100) NOT NULL,
    ISBN char(21) NOT NULL,
    備考 nvarchar(200) NULL,
);

CREATE TABLE 書籍

(

書籍ID int NOT NULL PRIMARY KEY,

書籍名 nvarchar(100) NOT NULL,

ISBN char(21) NOT NULL,

備考 nvarchar(200) NULL,

);

テーブルにデータを挿入するINSERT文（SQL）

テーブルに事前にデータ（行）を挿入しておくSQLは次のようになります。

INSERT INTO 書籍
(
    書籍ID,
    書籍名,
    ISBN,
    備考
)
VALUES
(
    1,
    'よくわかる SQL Server 入門',
    'ISBN978-4-0000-0000-1',
    'データベース関連の入門書'
),
(
    2,
    'C# コードレシピ集',
    'ISBN978-4-0000-0000-2',
    'すぐに使えるC#のコード集'
),
(
    3,
    'JavaScriptの教科書',
    'ISBN978-4-0000-0000-3',
    'JavaScriptを学ぶことができるテキスト'
);

INSERT INTO 書籍

(

書籍ID,

書籍名,

ISBN,

備考

)

VALUES

(

'よくわかる SQL Server 入門',

'ISBN978-4-0000-0000-1',

'データベース関連の入門書'

(

'C# コードレシピ集',

'ISBN978-4-0000-0000-2',

'すぐに使えるC#のコード集'

(

'JavaScriptの教科書',

'ISBN978-4-0000-0000-3',

'JavaScriptを学ぶことができるテキスト'

);

テーブルのデータ（レコード）を削除する命令（ステートメント）

テーブルのデータを削除する際は「DELETE」ステートメントを使用します。

DELETEステートメントの構文は次のようになります。

DELETE [FROM] テーブル名
WHERE 削除する行の条件

1 2	DELETE [FROM] テーブル名 WHERE 削除する行の条件

DELETEステートメントでは、まず「DELETE」と記述します。その後にデータを削除するテーブル名を記述しますが、間に「FROM」を記述することもできます。

DELETE テーブル名

1	DELETE テーブル名

と

DELETE FROM テーブル名

1	DELETE FROM テーブル名

のどちらでも同じになります。

テーブル名の後には、WHERE句で削除対象となるレコード（行）を指定するための条件式を記述します。

データ削除SQLの例

以下に「書籍」テーブルのデータ（レコード）を削除するSQLの例を示します。

DELETE 書籍
WHERE
    書籍ID = 1;

DELETE 書籍

WHERE

書籍ID = 1;

上記のSQLを実行すると、「書籍ID」IDが「1」のレコードが削除されます。

DELETEステートメントのWHERE句の指定

DELETEステートメントで使用するWHERE句では、削除対象となる行の条件を指定します。
WHERE句で条件を指定しない場合は、テーブルのすべての行が削除の対象となります。

テーブルのすべてのレコードを削除する場合は、DELETEステートメントを使用するよりも高速に処理を行うことができる「TRUNCATE」ステートメントがあります。

TRUNCATEステートメントについては、以下の記事をご覧ください。