C#でWindowsフォームアプリケーションのフォームのタイトルバーにあるアイコン、最小化ボタン、最大化ボタン、閉じるボタン(×ボタン)を非表示にする方法を紹介します。
タイトルバーにあるアイコンやボタンの要素は総称して「コントロールボックス」と呼ばれます。
本記事ではVisual Studioで作成した、Windowsフォームアプリケーションのプロジェクトに記述するコードを記載します。
Windowsフォームアプリケーションのプロジェクトを作成する方法については、以下の記事を参照してください。
目次
最小化ボタン・最大化ボタン
フォームの最小化ボタンを有効にするかどうかは、System.Windows.Forms名前空間にあるFormクラスのMinimizeBoxプロパティで設定します。最大化ボタンを有効にするかどうかは、同じくFormクラスのMaximizeBoxプロパティで設定します
デザイナーのプロパティグリッドで設定する
フォームの最小化ボタン、最大化ボタンを有効にするかどうかは、フォームデザイナーのプロパティグリッドで設定できます。
フォームデザイナーを開きます。
フォームデザイナーを開いたら、プロパティウィンドウを表示します。
プロパティウィンドウが表示されていない場合は、メニューバーの「表示」メニューにある「プロパティ ウィンドウ」をクリックするかF4キーを押してください。
上記の画像のプロパティグリッドは項目別ではなくアルファベット順で表示しています。
最小化ボタンを無効化する場合は、デザイナーのプロパティグリッドにあるMinimizeBoxプロパティのドロップダウンリストボックスからFalseを選択します。
最大化ボタンを無効化する場合は、デザイナーのプロパティグリッドにあるMaximizeBoxプロパティのドロップダウンリストボックスからFalseを選択します。
最小化ボタンの有効/無効化を設定するMinimizeBoxプロパティと、最大化ボタンの有効/無効化を設定するMaximizeBoxプロパティは、いずれか片方のみをFalseに設定するとボタンが非表示にはならず非活性になります。両方の値をFalseに設定すると、最小化ボタンと最大化ボタンが両方非表示になります。
コードで設定する
フォームの最小化ボタン、最大化ボタンを有効にするかどうかは、コードで設定することもできます。
最小化ボタンを無効にする場合はMinimizeBoxプロパティにFalseを設定します。最大化ボタンを無効にする場合はMaximizeBoxプロパティにFalseを設定します。
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// フォームのインスタンスを生成 Form form = new Form(); form.Text = "MinimizeBox Disabled"; form.MinimizeBox = false; form.Show(); |
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// フォームのインスタンスを生成 Form form = new Form(); form.Text = "MaximizeBox Disabled"; form.MaximizeBox = false; form.Show(); |
コントロールボックス
フォームのアイコン、最小化ボタン、最大化ボタン、閉じるボタン(×ボタン)のすべてを表示するかどうかの指定には、FormクラスのControlBoxプロパティを使用します。
デザイナーのプロパティグリッドで設定する
フォームのコントロールボックスを有効にするかどうかは、フォームデザイナーのプロパティグリッドで設定できます。
コントロールボックスを無効(非表示)にする場合は、デザイナーのプロパティグリッドにあるControlBoxプロパティのドロップダウンリストボックスからFalseを選択します。
コードで設定する
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// フォームのインスタンスを生成 Form form = new Form(); form.Text = "ControlBox Hidden"; form.ControlBox = false; form.Show(); |