Vue.jsのコーディングに便利なVisual Studio Code+Vetur

Visual Studio CodeとVue.js拡張機能プラグインのVetur

Vue.jsをこれから始めようとしている方や、初めて間もない方にとっては、Vue.jsのコーディングのしやすさも大事ではないかと思います。

コーディングがしやすいとコードを大量に記述しても苦になりません。

そこで今回は、Vue.jsのコーディングをする環境として「Visual Studio Code(VSCode)」と拡張機能(プラグイン)の「Vetur」について紹介します。

Visual Studio Code(VSCode)

Visual Studio Codeは、Microsoftが開発しているWindows、Linux、maxOSなどのマルチプラットフォームに対応したソースコードエディターです。

Visual Studio Codeの特徴

VSCodeは無償で利用できるテキストエディター(コードエディター)で、とても使いやすく、様々な機能が搭載されています。

Visual Studio Codeの機能

Visual Studio Codeには以下のような機能が搭載されています。

  • シンタックスハイライト
  • スニペット
  • インテリセンス
  • リファクタリング
  • デバッグ
  • 豊富な拡張機能

シンタックスハイライト(強調表示)

Visual Studio Codeでは、デフォルト(既定)でC++、Java、PowerShell、Python、SQLなどのいくつかの言語のキーワードの強調表示(テキスト中の一部分の文字列を異なる色で表示する機能)に対応しています。
また、拡張機能をインストールすることで様々な言語のシンタックスハイライト(強調表示)を行うことができます。HTMLやJavaScriptなどは、拡張機能をインストールするとキーワードのハイライト表示を行うことができます。

Visual Studio Codeのシンタックスハイライト機能を使ってJavaScriptのコードを表示

スニペット

Visual Studio Codeには、コードスニペット機能が備わっています。
スニペットには「切れ端」や「断片」という意味がありますが、Visual Studio Codeでは、再利用可能なソースコード(通常は短いコード)を呼び出して利用することができます。

Visual Studio Codeのスニペット機能でC#のコードを入力する前

Visual Studio Codeのスニペット機能でC#のコードを入力した後

デフォルト(既定)で用意されているものもありますが、ユーザー定義のスニペットは登録して呼び出すこともできます。
スニペットはhtmlやcssなど、ファイルの種類ごとに設定ファイルに記述(登録)して使用できます。

インテリセンス

Visual Studio Codeはインテリセンス機能で、入力中のキーワードやシンボル名を補完してくれます。
キーワードやシンボルの一部を入力すると候補が表示され、その中から必要なものを選択して使用します。
例えばHTMLを編集中に「<」と入力すると、HTMLタグとして使用できる候補が表示されます。

Visual Studio Codeのインテリセンス機能を使用してHTMLのタグの候補を表示

リファクタリング

リファクタリングでは、プログラムの外部から見た動作を変えずにソースコードの内部構造を整理することができます。
リファクタリングを使用することで、無駄な記述をスッキリとシンプルにさせることができたり、可読性が高いコードに変換することができます。
また、Visual Studio Codeでは、複数のファイルを跨いでシンボル名を一括で変更する機能をサポートしてくれています。

デバッグ

Visual Studio Codeでは、ソースコード(プログラム)には付き物の「バグ」を発見しやすくするデバッグ機能が利用できます。
デバッグでは、ブレークポイントを設定して実行中にコードを中断して確認することができます。
また、メモリ内の値を変更することもできます。

豊富な拡張機能

Visual Studio Codeには、数多くの言語に対応した様々な拡張機能を使うことができます。
Vue.jsの開発をサポートする「Vetur」もそのひとつです。

Vetur

Visual Studio CodeのVue.js用拡張機能 Vetur

VeturはVisual Studio CodeでVue.jsのアプリケーションを開発するための拡張機能(プラグイン)で、Vue.jsに特化した以下のような特徴があります。

  • シンタックスハイライト
  • スニペット
  • Emmet
  • リンティング/エラーチェック
  • フォーマット
  • インテリセンス
  • デバッグ

Vetur

Visual Studio Codeのインストール

VSCodeのインストールについては、以下の記事を参考にしてください。

Visual Studio Codeのダウンロードとインストール(セットアップ)
Visual Studio Codeは、Microsoft社によって開発されたオープンソースの高機能ソースコードエディタです。 W...
Visual Studio Codeを日本語化する
Visual Studio Codeをインストールした状態ではデフォルトで英語での表示になっているので、日本語化したい場合は別途自分で設定す...

Veturのインストール

Veturは、Visual Studio マーケットプレイスから入手することができます。

Visual Studio マーケットプレイスのVetur

ページ上部にある「Install」ボタンをクリックすると、Visual Studio Codeが開きます。

Visual Studio Code Vetur

「インストール」ボタンをクリックすると、Veturがインストールされます。

Visual Studio CodeからVeturを探してインストールすることもできます。

Visual Studio Codeの左ペインにある拡張機能のボタンをクリックします。

Visual Studio Codeの拡張機能ボタン

拡張機能のボタンをクリックすると、以下の画面が表示されます。

Visual Studio Codeの拡張機能のウィンドウ

「MarketPlace で拡張機能を検索する」のテキストボックスに「Vetur」と入力します。

Visual Studio Codeの拡張機能を検索するテキストボックスにVeturを入力

テキストボックスの下に検索結果が表示されますので「Vetur」の「インストール」ボタンをクリックしてインストールします。

Visual Studio Codeの拡張機能のVeturをインストールするボタン

「インストール」ボタンをクリックするとVeturがインストールされます。

Visual Studio Codeの拡張機能のVeturをインストール

Veturは、Visual Studio CodeでVue.jsアプリケーションを開発する際に、とても役に立ってくれます。
Visual Studio Codeを使用してVue.jsのアプリケーション開発を行う方は、ぜひ拡張機能のVeturをインストールしてご利用ください。

Vue.js 入門 Tips 一覧