SQL Server Management Studio(SSMS)でテーブルのデータを挿入・更新・削除する

前回は、Sql Server Configration Manager(SSMS)を使って、新しいテーブルを作成しました。

SQL Server Management Studio(SSMS)でデータベースにテーブルを作成する
前回は、Sql Server Configration Manager(SSMS)を使って、新しいデータベースを作成しました。 ...

今回は、作成したテーブルにデータを挿入(追加)、更新(修正)、または削除する方法を紹介します。

本記事では、前回作成した「Customer」テーブルを使って、データの操作を行っていきます。

前回作成した「Customer」テーブル

「Customer」テーブルの列定義は以下になります。

列名 データ型 NULL を許容
Id int
Name nvarchar(50)
Gender char(1)
Birthday date
Tel varchar(20)
Mail varchar(200)

テーブルを作成するSQLも掲載しておきます。

テーブルを編集するエディターを表示

「オブジェクト エクスプローラー」で「Customer」テーブルを右クリックしてコンテキストメニューを表示します。

SQL Server Management Studioのオブジェクトエクスプローラーで作成したテーブルのコンテキストメニュー

コンテキストメニューにある「上位 200 行の編集」をクリックします。

SQL Server Management Studioのオブジェクトエクスプローラーで作成したテーブルのコンテキストメニューから「上位 200 行の編集」を選択

「上位 200 行の編集」をクリックするとテーブルのデータを編集する画面(エディター)が表示されます。

SQL Server Management Studioのテーブルを編集するエディター画面

テーブルのデータは、このエディターを使って編集します。

テーブルデータのエディター画面ではデータが表形式で表示されますので、Excelなどの表計算ソフトと同じような感覚で編集ができます。

Sql Server Configration Manager(SSMS)でテーブルにデータを挿入(追加)

それでは、まず1行(レコード)挿入してみます。
エディターの1行目のそれぞれの列に設定する値を入力していきます。

ここで入力する値は、次のようにします。

Id 1
Name 山田 太郎
Gender 1
Birthday 1985-12-27
Tel 000-000-0000
Mail yamada@example.ne.jp

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターでレコードを挿入

行の値を入力して別の行に移動すると、行の編集が確定してテーブルにレコードが挿入されます。

「Gender」列の値が「1」になっていますが、これはマスター管理されているデータの「1: 男性」「2: 女性」「3: その他」を想定しています。

続けて、次のようなデータを挿入してみます。

Id 2
Name 佐藤 花子
Gender NULL
Birthday 1989-03-17
Tel 000-000-0001
Mail satoh@example.ne.jp

データを入力して別の行に移動しようとすると、以下のエラーメッセージが表示されます。

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターでレコードを挿入した際にNULLが許容されていない列のエラーメッセージ

「Gender」列はNULLが許容されていないので、入力値の検証でエラーになります。
SQL Server Management Studioでは、テーブルのデータを編集した時にエラーがあるとメッセージを表示してくれます。

今度は、以下のデータを挿入してみます。

Id 3
Name 鈴木 次郎
Gender 1
Birthday abc
Tel 000-000-0002
Mail suzuki@example.ne.jp

「Birthday」列に正しくない値を入力して他のセルに移動しようとすると、以下のエラーメッセージが表示されます。

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターでレコードを挿入した際にdate型の列に不正な値を入力した際に表示されるエラーメッセージ

NULLが許容されていない列に値を入力しなかった時とは違い、不正な値が入力されている場合はレコードの挿入(行の移動)を待たずにエラーメッセージが表示されます。

NULLが許容されていない列を未入力の状態(NULLのまま)にしたり、データ型に合わない値を入力したりすると、エラーが表示されるのですぐに間違いに気づくことができます。

Sql Server Configration Manager(SSMS)でテーブルのデータを更新(修正)

データを更新する場合は、エディターで変更したいデータのセルを選択して値を入力します。

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターでレコードの特定の列の値を編集

レコードの挿入時と同様に入力値にエラーがある場合は、エラーメッセージが表示されます。

NULLが許容されていない列にNULLを入力した場合

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターでレコードを変更した際にNULLが許容されていない列のエラーメッセージ

NULLを入力する方法

レコードを更新する際に特定の列にNULLを入れたい場合があります。
NULLはキーボードにはない文字なので、特殊な入力をする必要があります。
Sql Server Configration Managerのテーブルのデータエディターでは、Ctrlキーを押しながら0(ゼロ)を押すことでNULLを入力することができます。

date型の列に正しくない値を入力した場合

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターでレコードを変更した際にdate型の列に不正な値を入力した場合に表示されるエラーメッセージ

Sql Server Configration Manager(SSMS)でテーブルにデータを削除

データを削除する場合は、エディターで削除したい行を選択してDeleteキーを押します。

また、削除する行を選択した状態で右クリックするとコンテキストメニューが表示されますので、コンテキストメニューにある「削除」をクリックすることでも削除することができます。

SQL Server Management Studioのテーブルのデータを編集するエディターで行を選択して右クリックすると表示されるコンテキストメニューで削除を選択