Bootstrapを導入(インストール・CDNから参照)する

Twitter社が開発したCSSフレームワークのBootstrapを使うと、通常はCSSを自分で書かなければならないスタイルも簡単に実現できます。
そこで本記事ではBootstrapの導入方法について説明したいと思います。

Bootstrapとは

BootstrapはTwitter社が開発したCSSのフレームワーク(ライブラリ)です。

Webサイトのスタイルを設定する場合、HTMLタグとCSS(スタイル)を自分で作成してWebページの見た目を構築していくしかありませんが、BootstrapにはWebサイトを構築するためによく使われるスタイルがあらかじめ定義してあります。
Bootstrapの利用者はHTMLやCSSを1から記述することなく、定義されているスタイルを使用する際のルールに沿ってHTMLのタグやclass属性を指定するだけで、見栄えが良く整ったデザインのページを作成できます。
Bootstrapを使用することで、ユーザーの利便性を向上することもできます。

通常ならスマートフォンやタブレット、PCなどの各デバイスごとに対応するスタイルを作らなければならないので、大変手間がかかります。
しかし、BootstrapはレスポンシブWebデザインに対応しているので、各デバイスのことをそれほど気にしなくても、手間をかけずにデバイスに対応したスタイルを適用してくれます。

Bootstrapをダウンロードしてインストールする

Bootstrapのサイトにアクセスします。

Bootstrap

Bootstrapのダウンロード

Bootstrapのサイトにアクセスすると以下のページが表示されます。

Bootstrap公式サイトホームページ

「ダウンロード」ボタンをクリックします。

Bootstrap公式サイトホームページ ダウンロードボタン

「ダウンロード」ボタンをクリックするとダウンロードページが表示されます。

Bootstrapダウンロードページ

Compiled CSS and JS(コンパイルされたCSSとJS)の下にある「ダウンロード」ボタンをクリックします。

Bootstrapダウンロードページ ダウンロードボタン

「ダウンロード」ボタンをクリックすると、Bootstrapのダウンロードが始まり、圧縮ファイル(zipファイル)がダウンロードされます。

ダウンロードされたBootstrapのファイル

ダウンロードしたzipファイルを解凍、またはコピーします。

Bootstrapのインストール

ファイルを解凍するとcssフォルダーとjsフォルダーが作成されます。

解凍したBootstrapのファイル

Bootstrapを導入Webサイトにcssフォルダーとjsフォルダーをコピーします。

今回は、Webサイトのルートの直下にcssフォルダーとjsフォルダーを配置することにします。(index.htmlが配置されているフォルダーにcssフォルダーとjsフォルダーを配置します。)

HTMLファイルに適用

それでは実際にHTMLファイル(index.html)を作成してBootstrapを適用します。

パッケージマネージャーでBootstrapをインストールする

npm、yarn、RubyGemsなどのパッケージマネージャーを使用してBootstrapのSass、JSをインストールすることもできます。

npm

npmでのインストールは以下のコマンドを実行します。

RubyGems

RubyGemsでのインストールは以下のコマンドを実行します。

yarn

yarnでのインストールは以下のコマンドを実行します。

NuGet

NuGetでのインストールは以下のコマンドを実行します。

NuGetはパッケージマネージャーを使用してインストールすることもできます。
プロジェクトを右クリックして表示されるコンテキストメニューの「NuGet パッケージの管理」をクリックします。

NuGet パッケージの管理メニュー

「NuGet パッケージ マネージャー」の画面が表示されますので「参照」をクリックして、その下のテキストボックスに「Bootstrap」と入力します。

NuGet パッケージの管理で Bootstrap を参照

左ペインのリストに「bootstrap」が表示されますので選択します。
選択すると右ペインに詳細が表示されますので「インストール」ボタンをクリックします。

NuGet パッケージの管理で Bootstrap をインストール

インストールの途中で「変更のプレビュー」ダイアログボックスが表示されたら「OK」ボタンをクリックしてください。

NuGet パッケージの管理 変更のプレビューダイアログボックス

CDNを参照してBootstrapを利用する

Bootstrapを手軽に使えるCDNを参照して利用することもできます。

CSS

<link>タグを<head>タグの内側に他のスタイルシートよりも先に入れて、Bootstrapのスタイルを参照します。

JS

JSではいくつかのコンポーネントでjQuery、Popper.jsなどのJavaScriptのプラグインが必要になりますので、一緒に参照します。<script>タグを<body>タグの終了(</body>)の直前に次の順番(jQuery → Popper.js → Bootstrap)で入れて、Bootstrapのスクリプトを参照します。

上記の例ではCSS、JSともに、バージョン「4.4.1」を参照しています。
各バージョンのCDNの参照方法については
「https://getbootstrap.jp/docs/[バージョン]/getting-started/introduction/」
に記載されています。([バージョン]の部分は4.2や4.4などのバージョンになります。)

HTMLファイルに適用

それでは実際にHTMLファイル(index.html)を作成してBootstrapを適用します。

まとめ

BootstrapのWebサイトへの導入は以上です。
Bootstrapは

  1. ファイルをダウンロードしてサイトに配置
  2. パッケージマネージャーインストール
  3. CDNを参照

の3つの方法でWebサイトへ導入できますので、目的、用途に合った方法でBootstrapを利用することができます。
Bootstrapは手軽に始められるCSSフレームワークです。それでいて、Webサイトを構築するためのスタイルのほとんどの機能を備えています。
皆さんもBootstrapを使いこなして、素敵なWebサイトを作成してください。