ここでは、Windows10のコマンドプロンプトやバッチファイルで使用できるMD / MKDIRコマンドについて紹介します。
目次
MD / MKDIRコマンド
MDコマンドまたはMKDIRコマンドを使用すると、フォルダー(ディレクトリ)を作成することができます。
MD / MKDIRコマンドは、Cmd.exeの内部コマンドとして実装されています。
MD / MKDIRコマンドの構文
MD [ドライブ:]パス
MD / MKDIRコマンドの[ドライブ:][パス]
作成するフォルダーを絶対パスまたは相対パスで指定します。
相対パスを使用した場合は次のようにピリオド(.)を使ってパスを記述することができます。
- 「. 」・・・ カレントフォルダー
- 「.. 」・・・ 親フォルダー(1つ上の階層のフォルダー)
フォルダー名にはワイルドカードを指定することはできません。
作成するフォルダーには、カレントドライブ以外のフォルダーを指定することもできます。
MD / MKDIRコマンドは、フォルダー名に指定されたパスに含まれるフォルダーが存在しない場合、そのフォルダーをすべて作成します。
例えば、「C:\Example\Test」を指定して実行した場合、CドライブにExampleフォルダーがない場合は、「C:\Example」フォルダーと「C:\Example\Test」の2つのフォルダーが作成されます。
従って、次のコマンド1のみを実行した結果と、コマンド2~5までを順に実行した結果は同じになります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 |
コマンド1 MD .\DIR1\DIR2\DIR3\DIR4 コマンド2 MD .\DIR1 コマンド3 MD .\DIR1\DIR2 コマンド4 MD .\DIR1\DIR2\DIR3 コマンド5 MD .\DIR1\DIR2\DIR3\DIR4 |
MD / MKDIRコマンドの実行例
以下にMD / MKDIRコマンドの実行例をいくつか示します。
ここではMDコマンド使用しますが、MKDIRコマンドを使用しても同じ結果を得ることができます。
実行例1
以下の例では、カレントフォルダーにTest1というフォルダーを作成します。
1 2 3 |
C:\>MD Test1 または C:\>MD .\Test1 |
実行例2
以下の例では、カレントフォルダーの2階層上のフォルダーにTest2というフォルダーを作成します。
1 |
C:\>MD ..\..\Test2 |
実行例3
以下の例では、「C:\Work\Command\Example\Test3」というフォルダーを作成します。
1 |
C:\>MD C:\Work\Command\Example\Test3 |