ここでは、Windows10のコマンドプロンプトで使用できるTREEコマンドについて紹介します。
目次
TREEコマンド
TREEコマンドを使用すると、ドライブやフォルダー(ディレクトリ)の構造をツリー状に図式表示することができます。
フォルダーツリーのルートは、指定したフォルダーまたはカレントフォルダーとなります。
TREEコマンドは、Tree.comのコマンドとして実装されています。
TREEコマンドの構文
TREEコマンドの[ドライブ:][パス]
ツリー表示するフォルダーを絶対パスまたは相対パスで指定します。
TREEコマンドの/Fスイッチ
/Fスイッチを指定すると、フォルダー内のファイルも表示されます。
TREEコマンドの/Aスイッチ
/Aスイッチは、階層を表す罫線をグラフィック文字(拡張文字)ではなくASCII文字で表示します。
TREEコマンドの[ドライブ:][パス]
ツリー表示するフォルダーを絶対パスまたは相対パスで指定します。
相対パスを使用した場合は次のようにピリオド(.)を使ってパスを記述することができます。
- 「. 」・・・ カレントフォルダー
- 「.. 」・・・ 親フォルダー(1つ上の階層のフォルダー)
フォルダー名にはワイルドカードを指定することはできません。
ツリー表示するするフォルダーには、カレントドライブ以外のフォルダーを指定することもできます。
例えば、カレントドライブが「C:\」の状態で「D:\」や「E:\」など、Cドライブ以外のドライブにあるフォルダーを指定することができます。
TREEコマンドの実行例
以下にTREEコマンドの実行例をいくつか示します。
実行例1
以下の例では、カレントフォルダーのTest1というフォルダーをツリー表示します。
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C:\Command\>TREE Test1 フォルダー パスの一覧 ボリューム シリアル番号は 0000004F F474:044E です C:\Command\TEST1 ├─Test1-1 │ └─Test1-1-1 ├─Test1-2 └─Test1-3 |
実行例2
以下の例では、カレントフォルダーの2階層上のフォルダーにTest2というフォルダーを作成します。
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E:\Work\Test2\Test1-1>TREE ..\..\Test2 /F フォルダー パスの一覧 ボリューム シリアル番号は 00000081 F474:044E です E:\WORK\TEST2 ├─Test1-1 │ │ text1.txt │ │ text2.txt │ │ text3.txt │ │ │ └─Test1-1-1 │ Initilize.inf │ ├─Test1-2 │ command1.cmd │ command2.cmd │ command3.cmd │ └─Test1-3 App1.exe App2.exe App3.exe batch1.bat batch2.bat batch3.bat |
実行例3
次の例では、実行例2のコマンドに/Aスイッチを追加して、階層を表す罫線をASCII文字で表示します。
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E:\Work\Test2\Test1-1>TREE ..\..\Test2 /F /A フォルダー パスの一覧 ボリューム シリアル番号は 00000036 F474:044E です E:\WORK\TEST2 +---Test1-1 | | text1.txt | | text2.txt | | text3.txt | | | \---Test1-1-1 | Initilize.inf | +---Test1-2 | command1.cmd | command2.cmd | command3.cmd | \---Test1-3 App1.exe App2.exe App3.exe batch1.bat batch2.bat batch3.bat |